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眠りについて★お薬編

2009年01月07日

このページをご覧になって下さっている皆様、前回の更新から随分空いてしまいましてごめんなさい。
日々の病院のお仕事やお盆休みなどで、なかなかパソコンに向かう時間が取れませんでした。


さて、この福岡地方はお盆辺りから雨が降る日が多く(主婦の方はお洗濯など困ることも多いでしょう)、しかしその為か随分過ごしやすくなりました!


今年の夏は連日猛暑で、皆様におかれましても暑くて寝苦しい夜が続かれたことと思います。
そこで、今回のテーマは睡眠について少し書いてみようと思います。

皆様方のなかには
★ 寝つきが悪い
★ 眠っていても何度も目が覚める
★ 熟眠していない気がする
★ 朝起きた時に身体がだるい
★ 朝早く目が覚めて、それから眠れない
などのような悩みをもってらっしゃる方はいらっしゃいますでしょうか?
また現在医療機関を受診して、お薬を服用されておられる方はいらっしゃいますか?


お布団に入って1時間も2時間も眠れないと、明日の仕事大丈夫かな?とか色々なことを考えてしまって、余計に眠れなくなってしまうことでしょう。
また、日常生活の中で御自身や家族のこと、仕事などの心配や悩み事が沢山あり、眠れない日々を過ごしていらっしゃる方もおられるかと思います。
きちんと眠れないということは、本当にツライことですよね。


上のような症状を一般的には「不眠症」といいますが、普通私たち病院スタッフは「不眠症」に対して、睡眠薬を使う薬物療法をいます。
睡眠薬と申しますと、「癖になって止められなくなる」とか「呆けてしまう」などマイナスなイメージをもたれる方が多いのではないしょうか?


まず、結論から申しますと、そのようなことはありません!
医師や薬剤師の指示をきちんと守り服用すれば(勝手に量を増やしたり、中止したりしてはいけません)、耐性や中毒などが起こることはほとんどありません。


今現在使われているお薬のほとんどは、ベンゾジアゼピン系という種類の睡眠薬ですが、このお薬は過剰な脳神経の興奮を鎮めることによって眠りを誘う作用をもっています。
作用時間の長短によって、次の4つのタイプに分かれています。

    
★長時間型 :作用時間が長く、翌朝まで薬の作用が続きます。
         早朝覚醒型の不眠や、うつ病などに伴う不眠に用いられて
         います。

★短時間型 :比較的早く効き目が現れますが(1時間以内)、
         超短時間型のお薬より効果持続時間が長めです。

★中間型   :お薬が効き始める時間は少しかかりますが、作用持続時間
         が比較的長めで、寝つきはいいが夜中に目が覚める方
         などが対象になります。
    
★超短時間型:服用して20分くらいで効果が現れ、持続時間も短いお薬
         です。よって、寝つきが悪い方に用いられます。


現在、沢山の製薬会社から様々な名前のお薬が販売されています。
ですので、それぞれの医療機関で使われているお薬は違いますが、医師は患者様の不眠のタイプに合わせて、上の4つのタイプの中からお薬を処方します。


患者様が御自身の不眠のタイプに合ったお薬を上手に使って、上質な睡眠がとれることが毎日の生活を生き生きと楽しく過ごすための一つの方法です!


睡眠薬を服用するということで、不安をもたれる方がいらっしゃいましたら、主治医の先生や薬剤師、看護師にどんな小さな不安や心配事でも相談して、お薬に対して正しい知識をもって安心して服用していただきたいと思います。


以上、不眠症に対しての薬物療法について書いてみましたが、次回は少し方向を変えて、より良い眠りを得るために香りを取り入れた、アロマテラピーについてお話してみようと思います。





  


Posted by 弥永協立病院スタッフ at 22:45Comments(0)お薬について